水の辺りに零れる
響ない真昼の樹魂。
物のおもひの降り注ぐ
はてしなさ。
充ちて消えゆく
もだしの応へ。
水のほとりに生もなく死もなく、
声ない歌、
書かれぬ詩、
いづれか美しからぬ自らがあらう?
たまたま過ぎる人の姿、獣のかげ、
それは皆遠くへ行くのだ。
色、
香、
光り、
永遠に続く中。
みずのほとりに
三富 朽葉
水の辺りに零れる
響ない真昼の樹魂。
物のおもひの降り注ぐ
はてしなさ。
充ちて消えゆく
もだしの応へ。
水のほとりに生もなく死もなく、
声ない歌、
書かれぬ詩、
いづれか美しからぬ自らがあらう?
たまたま過ぎる人の姿、獣のかげ、
それは皆遠くへ行くのだ。
色、
香、
光り、
永遠に続く中。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c三富 朽葉「水のほとりに」(新字旧仮名)、底本『日本の詩歌 26 近代詩集』中央公論社、1970年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 060992_000799, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079