日比谷のベンチで
雪と愛が悲しいSの字を描いてゐる
青い魚がどこともなく泳いで
空に寒い街並みが映つてゐる
頭の中に恋人の欧文字があつた
棄てゝある蜜柑の皮は自らを嘲笑ふ赤い舌である!
ひびやのベンチで
萩原 恭次郎
日比谷のベンチで
雪と愛が悲しいSの字を描いてゐる
青い魚がどこともなく泳いで
空に寒い街並みが映つてゐる
頭の中に恋人の欧文字があつた
棄てゝある蜜柑の皮は自らを嘲笑ふ赤い舌である!
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 恭次郎「日比谷のベンチで」(新字旧仮名)、底本『日本の詩歌 26 近代詩集』中央公論社、1970年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 060971_000725, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079