停車場のプラットホームに
南瓜の蔓が匍いのぼる
閉された花の扉のすきまから
てんとう虫が外を見ている
軽便車が来た
誰も乗らない
誰も下りない
柵のそばの黍の葉つぱに
若い切符きりがちよつと鋏を入れる
ばんか
木下 夕爾
停車場のプラットホームに
南瓜の蔓が匍いのぼる
閉された花の扉のすきまから
てんとう虫が外を見ている
軽便車が来た
誰も乗らない
誰も下りない
柵のそばの黍の葉つぱに
若い切符きりがちよつと鋏を入れる
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c木下 夕爾「晩夏」(新字旧仮名)、底本『日本の詩歌 26 近代詩集』中央公論社、1970年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 060958_002088, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079