台所の片隅から吹いてくる
あの風ももう秋だ
白い皿の
新豆腐のようにおどろきやすいこころよ
裏の林にきて
しばらく夕焼をながめている
川瀬の音
秋風の音
子どものために
わくら葉ひろつてふところにする
わくら葉にも美しい夕焼がある
もう走り穂がかぞえられ
みちばたにこぼれ生えの刀豆も
青い莢を垂れている
一列にうす紅い実がならんでいる
しんしゅうのき
木下 夕爾
台所の片隅から吹いてくる
あの風ももう秋だ
白い皿の
新豆腐のようにおどろきやすいこころよ
裏の林にきて
しばらく夕焼をながめている
川瀬の音
秋風の音
子どものために
わくら葉ひろつてふところにする
わくら葉にも美しい夕焼がある
もう走り穂がかぞえられ
みちばたにこぼれ生えの刀豆も
青い莢を垂れている
一列にうす紅い実がならんでいる
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c木下 夕爾「新秋の記」(新字旧仮名)、底本『日本の詩歌 26 近代詩集』中央公論社、1970年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 060957_002088, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079