ひとあし踏みて夫思ひ、
ふたあし國を思へども、
三足ふたゝび夫おもふ、
女心に咎ありや。
朝日に匂ふ日の本の、
國は世界に唯一つ。
妻と呼ばれて契りてし、
人も此世に唯ひとり。
かくて御國と我夫と
いづれ重しととはれなば
たゞ答へずに泣かんのみ
お百度まうであゝ咎ありや
(明治三十八年一月「太陽」)
おひゃくどもうで
大塚 楠緒子
ひとあし踏みて夫思ひ、
ふたあし國を思へども、
三足ふたゝび夫おもふ、
女心に咎ありや。
朝日に匂ふ日の本の、
國は世界に唯一つ。
妻と呼ばれて契りてし、
人も此世に唯ひとり。
かくて御國と我夫と
いづれ重しととはれなば
たゞ答へずに泣かんのみ
お百度まうであゝ咎ありや
(明治三十八年一月「太陽」)
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c大塚 楠緒子「お百度詣」(旧字旧仮名)、底本『日本現代文學全集 10 樋口一葉集 附 明治女流文學』講談社、1962年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 060726_000456, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079