思っただけでも胸がおどる
裸一貫のわたしらが堂々と乗りこんでゆき
おお
このわたしら
わたしらのタコだらけの手
真黒に焼けたおでこ
ただ一つの心臓
二本の足
二本の腕に
あらゆる権力と最上の美しさを打ちたてる日
働いて笑える
働いて肥える
おお
その日、その世界よ
思っただけでも胸がおどる
かんき
中野 鈴子
思っただけでも胸がおどる
裸一貫のわたしらが堂々と乗りこんでゆき
おお
このわたしら
わたしらのタコだらけの手
真黒に焼けたおでこ
ただ一つの心臓
二本の足
二本の腕に
あらゆる権力と最上の美しさを打ちたてる日
働いて笑える
働いて肥える
おお
その日、その世界よ
思っただけでも胸がおどる
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c中野 鈴子「歓喜」(新字新仮名)、底本『中野鈴子全詩集』フェニックス出版、1980年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 058798_001637, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079