雪どけの峽の小徑を 行く行く照らしいだす わが手の燈火
黄色なる火影のうちを 疲れて歩む あはれ わが脚の影
重い靴 濡れた帽子 冷めたい耳 空腹 ――旅人と
身をなして 思ふことさへ うつつない ああ このひととき
たびびと
三好 達治
雪どけの峽の小徑を 行く行く照らしいだす わが手の燈火
黄色なる火影のうちを 疲れて歩む あはれ わが脚の影
重い靴 濡れた帽子 冷めたい耳 空腹 ――旅人と
身をなして 思ふことさへ うつつない ああ このひととき
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c三好 達治「旅人」(旧字旧仮名)、底本『三好達治全集第一卷』筑摩書房、1964年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 058748_001749, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079