山毛欅の林 楢の林 白樺の林 ひと年私は山に住ひ 彼らの春の粧ひと
彼らの秋の凋落を見た けれども彼らの裸の姿 雪の上のたたずまひこそ
わけても私の心にしみる 何故だらう そのことわけを問ひながら
今日もまた林に憩ふ やうやく私のものとなつた この手足この老年が珍らしく
くうりん
三好 達治
山毛欅の林 楢の林 白樺の林 ひと年私は山に住ひ 彼らの春の粧ひと
彼らの秋の凋落を見た けれども彼らの裸の姿 雪の上のたたずまひこそ
わけても私の心にしみる 何故だらう そのことわけを問ひながら
今日もまた林に憩ふ やうやく私のものとなつた この手足この老年が珍らしく
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c三好 達治「空林」(旧字旧仮名)、底本『三好達治全集第一卷』筑摩書房、1964年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 058739_001749, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079