あらゆる山が歓んでゐる
あらゆる山が語つてゐる
あらゆる山が足ぶみして舞ふ、躍る
あちらむく山と
こちらむく山と
合つたり
離れたり
出てくる山と
かくれる山と
低くなり
高くなり
家族のやうに親しい山と
他人のやうに疎い山と
遠くなり
近くなり
あらゆる山が
山の日に歓喜し
山の愛にうなづき
今や
生のかがやきは
空いつぱいにひろがつてゐる
やまのかんき
河井 酔茗
あらゆる山が歓んでゐる
あらゆる山が語つてゐる
あらゆる山が足ぶみして舞ふ、躍る
あちらむく山と
こちらむく山と
合つたり
離れたり
出てくる山と
かくれる山と
低くなり
高くなり
家族のやうに親しい山と
他人のやうに疎い山と
遠くなり
近くなり
あらゆる山が
山の日に歓喜し
山の愛にうなづき
今や
生のかがやきは
空いつぱいにひろがつてゐる
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c河井 酔茗「山の歓喜」(新字旧仮名)、底本『ふるさと文学館 第三三巻 【大阪Ⅱ】』ぎょうせい、1995年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 057430_001861, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079