あらゆる山が<ruby><rb>歓</rb><rt>よろこ</rt></ruby>んでゐる

あらゆる山が語つてゐる

あらゆる山が足ぶみして舞ふ、躍る

あちらむく山と

こちらむく山と

合つたり

離れたり

出てくる山と

かくれる山と

低くなり

高くなり

家族のやうに親しい山と

他人のやうに<ruby><rb>疎</rb><rt>うと</rt></ruby>い山と

遠くなり

近くなり

あらゆる山が

山の日に歓喜し

山の愛にうなづき

今や

生のかがやきは

空いつぱいにひろがつてゐる