名詞の扱ひに ロヂックを忘れた象徴さ 俺の詩は 宣言と作品との関係は 有機的抽象と無機的具象との関係だ 物質名詞と印象との関係だ。 ダダ、つてんだよ 木馬、つてんだ 原始人のドモリ、でも好い 歴史は材料にはなるさ だが問題にはならぬさ 此のダダイストには 古い作品の紹介者は 古代の棺はかういふ風だつた、なんて断り書きをする 棺の形が如何に変らうと ダダイストが「棺」といへば 何時の時代でも「棺」として通る所に ダダの永遠性がある だがダダイストは、永遠性を望むが故にダダ詩を書きはせぬ