何と物酷いのです 此の夜の海は ――天才の眉毛―― いくら原稿が売れなくとも 燈台番にはなり給ふな あの白ッ、黒い空の空―― 卓の上がせめてもです 読書くらゐ障げられても好いが 書くだけは許して下さい 実質ばかりの世の中は淋しからうが あまりにプロパガンダプロパガンダ…… だから御覧なさい あんなに空は白黒くとも あんなに海は黒くとも そして――岩、岩、岩 だが中間が空虚です