そこはねずみも歩かない 歩くべきではない ひじりの行くべき道である 空は明るく明るく まひるの如くに明るい 一しきり降っていった雪は 野に山に路に庭に 夢見る様に積もっている 雪は白い何よりも白い きよめられたる様に白い 天と地の合体の風景である 包む夜は厳に静かな しらべをひっている     * ひじりの為めに撒いた敷物は けがれる事を恐れている如くである