こんな静かな晩、外は全くの闇である
星はわずかに下界を雲間にのぞいている
*
ああ下界は午後十一時
俺は今夜も自然教徒なる故に
黒き衣を身に着けて
静かに彼方の小高い丘へ歩んでゆく
*
小高い丘には
一本の白樺が、聖十字架の如くにそびい(ママ)ている
しぜんきょうと
今野 大力
こんな静かな晩、外は全くの闇である
星はわずかに下界を雲間にのぞいている
*
ああ下界は午後十一時
俺は今夜も自然教徒なる故に
黒き衣を身に着けて
静かに彼方の小高い丘へ歩んでゆく
*
小高い丘には
一本の白樺が、聖十字架の如くにそびい(ママ)ている
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c今野 大力「自然教徒」(新字新仮名)、底本『今野大力作品集』新日本出版社、1995年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055543_001471, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079