銀座の通りに畑が出来て
緑青々とした麦畑が出来ようと
空想していた友よ
一きれのパンをむしって乞食の子に与え
慈善をしたつもりの青年があった。
乞食をするものは
楽しみなのである
何と詩人めいた仕事であるよ
乞食をしていると
皆がお金をお菓子を呉れようとして呉れてゆくのである。
乞食のいない街は
淋しく又殺風景極まっているであろう。
まちのこじき
今野 大力
銀座の通りに畑が出来て
緑青々とした麦畑が出来ようと
空想していた友よ
一きれのパンをむしって乞食の子に与え
慈善をしたつもりの青年があった。
乞食をするものは
楽しみなのである
何と詩人めいた仕事であるよ
乞食をしていると
皆がお金をお菓子を呉れようとして呉れてゆくのである。
乞食のいない街は
淋しく又殺風景極まっているであろう。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c今野 大力「街の乞食」(新字新仮名)、底本『今野大力作品集』新日本出版社、1995年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055515_001471, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079