Ⅰ
キオスクにランボオ
手にはマニラ
空は美しい
えゝ 血はみなパンだ
Ⅱ
詩人が御不在になると
千家族が一家で軋めく
またおいでになると
掟に適つたことしかしない
Ⅲ
神様があいつを光らして、横にして下さるやうに!
それからあれが青や薔薇色の
パラソルを見ないやうに!
波の中は殉教者でうようよですよ
ランボオへ
富永 太郎
キオスクにランボオ
手にはマニラ
空は美しい
えゝ 血はみなパンだ
詩人が御不在になると
千家族が一家で軋めく
またおいでになると
掟に適つたことしかしない
神様があいつを光らして、横にして下さるやうに!
それからあれが青や薔薇色の
パラソルを見ないやうに!
波の中は殉教者でうようよですよ
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c富永 太郎「ランボオへ」(新字旧仮名)、底本『富永太郎詩集』現代詩文庫、思潮社、1975年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055499_000678, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079