雪解けの午後は淋し
砂利を噛む荷車の
轍の音遠くきこえ
疲れ心地にふくみたる
パイプの煙をのゝく
室ぬちは冬の日うすれ
描きさしのセント・セバスチアンは
低くためいきす。
電燈のとぼるを待ちつ
われは今 わが心の洞を眺む。
がかのごご
富永 太郎
雪解けの午後は淋し
砂利を噛む荷車の
轍の音遠くきこえ
疲れ心地にふくみたる
パイプの煙をのゝく
室ぬちは冬の日うすれ
描きさしのセント・セバスチアンは
低くためいきす。
電燈のとぼるを待ちつ
われは今 わが心の洞を眺む。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c富永 太郎「画家の午後」(新字旧仮名)、底本『富永太郎詩集』現代詩文庫、思潮社、1975年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055471_000678, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079