うす暗い椽側の端で、 琥珀色した女の瞳が 光つた――夫に叛いた。 もうむかふへ向いた、 庭の樹立と遊んでゐる―― あの狡猾なまなざしは。 とり残された共犯者が 清潔な触手で追ひかける。 だがみんな滑つてしまつた、 女の冷たい角膜の上を。 夫の眼がやつと、鋭く、追ひかけた。 薄闇の中でカチカチとぶつかる、 樹と 夕焼と 瞳と、 瞳と……瞳と……。