騒しい仔猿たちいね
こちらをむいて雌はしばしの憩ひ
おれは些少の空地に椅子をだしておれのうへに満天の星座
おれが空気を呼吸すればかれらも天の青い層をとほして賑やかに息づくかに見えるのだが
さて 雨ありてたちまちこの界隈
この露路の奥
雨はしづかに市にふる
雨の車軸よ おれを恣にこの界隈を敲くがよい
おれは椅子に動かない
おれにはできる濡れること!
滑稽ながらこれが首題の冒険だ
めすよ 糊のきいたゆかたが心配
はて 風邪をひくのはよいけれど明日のつとめがきにかゝる
ぼうけん
仲村 渠
騒しい仔猿たちいね
こちらをむいて雌はしばしの憩ひ
おれは些少の空地に椅子をだしておれのうへに満天の星座
おれが空気を呼吸すればかれらも天の青い層をとほして賑やかに息づくかに見えるのだが
さて 雨ありてたちまちこの界隈
この露路の奥
雨はしづかに市にふる
雨の車軸よ おれを恣にこの界隈を敲くがよい
おれは椅子に動かない
おれにはできる濡れること!
滑稽ながらこれが首題の冒険だ
めすよ 糊のきいたゆかたが心配
はて 風邪をひくのはよいけれど明日のつとめがきにかゝる
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c仲村 渠「冒険」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055038_001667, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079