氷になつて
午后一時 A広場のまんなかで消えてしまう。
◉
贈つてもらつた独逸製の目醒し時計の中に隠れるから
燈台の尖へあがつていつて
海の方へ力いつぱい抛つてくれたまへ。
◉
太平洋のまんなかには、ちツちやくて綺麗な魚はゐないだらうか
かならず僕を喰べてほしい、豆になつて跳びこむから。
◉
せツちやん。
君は僕のいふことを聞いてはくれぬ故、僕は以上三ツのいづれかを実行します。では、達者でね。さよなら。
さいごのてがみ
仲村 渠
氷になつて
午后一時 A広場のまんなかで消えてしまう。
◉
贈つてもらつた独逸製の目醒し時計の中に隠れるから
燈台の尖へあがつていつて
海の方へ力いつぱい抛つてくれたまへ。
◉
太平洋のまんなかには、ちツちやくて綺麗な魚はゐないだらうか
かならず僕を喰べてほしい、豆になつて跳びこむから。
◉
せツちやん。
君は僕のいふことを聞いてはくれぬ故、僕は以上三ツのいづれかを実行します。では、達者でね。さよなら。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c仲村 渠「最後の手紙」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055032_001667, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079