那覇港よ その海民よ 剽悍な気魄いまやなし ああ美しい贈りものを! 尾類が紅いどくを文身こむだらうよ 人魚の肌へ 鮫を、比目魚を、いらぶう、海豚を 市をめぐつて海の族が酔うて痴れて酔ひ痴れて おまへを誘ひにくるだらう 泡盛の匂ひを古酒を撒いて! 沈め沈め沈め海へ底へ おまへの市の石垣が魚城の砦に役立つ日が来た そこで午睡をするがよい! おまへの午睡に役立つ日が来た 海の中で黄いろ? 赤いろ? 百年を一ど咲く龍舌蘭が花開くだらうよ 沈め 用意はよいか! おまへはその掌に尾類の髪を握るだらう おまへの腰に椰子の壺を忘れぬだらう