友よ 肩をならべて街へゆかう
質屋をだして外套は僕らの肩によいおもさ
友よ 腕をくめ
街は霧だ
燈火の美しくなる十二月
何だらう 僕らを呼んでゐるものは?
友よ 新しい気流が渡つてるにすぎぬのだよ 街のうへを
何だらう 僕らの顔に匂つてくるものは?
気弱い友よ
ナフタリンの玉がころがつてるにすぎぬのだよ かくしの底に
霧は僕らの肩におりるやうす
友よ 友よ 話してゆかう
声だかに燈火のあひだ霧のしたを。
きょうしゅう
仲村 渠
友よ 肩をならべて街へゆかう
質屋をだして外套は僕らの肩によいおもさ
友よ 腕をくめ
街は霧だ
燈火の美しくなる十二月
何だらう 僕らを呼んでゐるものは?
友よ 新しい気流が渡つてるにすぎぬのだよ 街のうへを
何だらう 僕らの顔に匂つてくるものは?
気弱い友よ
ナフタリンの玉がころがつてるにすぎぬのだよ かくしの底に
霧は僕らの肩におりるやうす
友よ 友よ 話してゆかう
声だかに燈火のあひだ霧のしたを。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c仲村 渠「郷愁」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055024_001667, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079