友よ　肩をならべて街へゆかう

質屋をだして外套は僕らの肩によいおもさ

友よ　腕をくめ

街は霧だ

燈火の美しくなる十二月

何だらう　僕らを呼んでゐるものは？

友よ　新しい気流が渡つてるにすぎぬのだよ　街のうへを

何だらう　僕らの顔に匂つてくるものは？

気弱い友よ

ナフタリンの玉がころがつてるにすぎぬのだよ　かくしの底に

霧は僕らの肩におりるやうす

友よ　友よ　話してゆかう

声だかに燈火のあひだ霧のしたを。