――琉球の墓を見たことがあるか。むしろ蟇の如き石室なり。また、一小孤城の如きも見るべし。高き丈余にあまり、みな蒼苔をおび、海に向ひて寂然たり。むかし、さる物持ちの翁ありて、己が墓に池を穿ち、蓮の花を植えたりと。――
墓のなかに蓮の花をうえる
僕は一輪の薔薇を植ゑる
黒奴のやうにまつくらい体のなかに
ああ 燐色の顔をうゑる。
あなたのかお
仲村 渠
――琉球の墓を見たことがあるか。むしろ蟇の如き石室なり。また、一小孤城の如きも見るべし。高き丈余にあまり、みな蒼苔をおび、海に向ひて寂然たり。むかし、さる物持ちの翁ありて、己が墓に池を穿ち、蓮の花を植えたりと。――
墓のなかに蓮の花をうえる
僕は一輪の薔薇を植ゑる
黒奴のやうにまつくらい体のなかに
ああ 燐色の顔をうゑる。
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c仲村 渠「あなたの顔」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 055009_001667, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079