カアテンのかかったガラス戸の外で
郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ
大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする
麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすする
いつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびく
おや 外は雨になったようですね
もう つゆの季節なんですか
まちかどのめしやで
竹内 浩三
カアテンのかかったガラス戸の外で
郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ
大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする
麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすする
いつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびく
おや 外は雨になったようですね
もう つゆの季節なんですか
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c竹内 浩三「街角の飯屋で」(新字新仮名)、底本『竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻』藤原書店、2001年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054808_001675, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079