あらゆる所有の王国に呪いあれ

＊

万民平等なる母体の胎児たりし時

卿等に所有の観念の兆せしや否や

我古代より現代に至る

社会の変遷による人々の苦悩は

個人があやまれる自由の曲訳により

所有の観念のあやまれる故なりと断ずるなり

＊

自由とは何ぞや

＊

あらゆる個人の所有を許さざる万民平等の時

<ruby><rb>神人</rb><rt>しんじん</rt></ruby>等が私慾の一点も加えられざる処

これあるのみ

＊

我ここに按ずるに

所有の生みなせる処の

社会の空中に燦然たる

電波線前面に

<ruby><rb>大玻璃板</rb><rt>だいはりはん</rt></ruby>を<ruby><rb>設</rb><rt>しつ</rt></ruby>らえ

これを中断せずんばあるべからず云々

我拙なき咏嘆を東京の詩人凉木優輝兄におくる――