つぶやきぬ。 『ああうたて「夢」を飾りし世の宝 手玉も、花も薫陸も 有りのことごと朽ちはてぬ、 あはれ死なまし。』 またうめく。 『ああうたて、恋も、まことも、愛楽も 蒼蠅羽ならし飛びめぐる 腐肉にまとふ温気のみ。』 ほと息づかひ。 けしきばみ、 『男子とはたをやの髪の一一に 憑りては移る風病ぞ。』 つと見ゆ、青きまなじりの さびしき『ねたみ。』