思はずも筆はしり
忽ちに画は成りぬ。
この時に涙ぞくだる。われながら
芸の力に泣きぬるか。
きと見れば、あさましや、
をののきに眼ぞ眩む。
むくつけき斑の獣尾を曳きて
面には君をゑがきたり。
やがて画は炉の中に
燃えながら且つ泣きぬ。
ああされど、偽らざりき、わが心
思ふはげにも然なりける。
わがえ
末吉 安持
思はずも筆はしり
忽ちに画は成りぬ。
この時に涙ぞくだる。われながら
芸の力に泣きぬるか。
きと見れば、あさましや、
をののきに眼ぞ眩む。
むくつけき斑の獣尾を曳きて
面には君をゑがきたり。
やがて画は炉の中に
燃えながら且つ泣きぬ。
ああされど、偽らざりき、わが心
思ふはげにも然なりける。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c末吉 安持「わが画」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054497_001607, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079