十二月ですね
もうすっかり冬になったやうな
而もまだ秋らしいやうな
どちらかと言へば煮切らないお天気です
けれども矢張り島の生活はいいですよ
昨日も鶯の声がピヨロピヨロやりましてね
はにかみやで なきむしの僕には
ぴったりふさわしい時季です
机にだまりこくって
「迷想」をかみしめるにとてもいい時です
今日は小雨が哀しく飛んでゐます
かぼちゃ畑が黄色にうるんで
すみっこのやぶかげからは
何やら小鳥のおしゃべりが聞えます
こんな日には
矢張りおしゃべりもなつかしいですね
じゅうにがつのしまだより
泉 芳朗
十二月ですね
もうすっかり冬になったやうな
而もまだ秋らしいやうな
どちらかと言へば煮切らないお天気です
けれども矢張り島の生活はいいですよ
昨日も鶯の声がピヨロピヨロやりましてね
はにかみやで なきむしの僕には
ぴったりふさわしい時季です
机にだまりこくって
「迷想」をかみしめるにとてもいい時です
今日は小雨が哀しく飛んでゐます
かぼちゃ畑が黄色にうるんで
すみっこのやぶかげからは
何やら小鳥のおしゃべりが聞えます
こんな日には
矢張りおしゃべりもなつかしいですね
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c泉 芳朗「十二月の島だより」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054417_001665, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079