渡り鳥の様に旅をしてみたい時がある
雲の様に旅をしてみたい時がある
風のままに漂々と旅をした俳人芭蕉を憶ふ
病の床にあれば一人旅を欲する――
束縛された人生を思ふからである
葬り去られた夢を思ひ出すに耐へられないからである
そして吾今いたつきに泣く明日のない人間だからである――
旅を想ふ渡り鳥を思ふ雲を芭蕉を……
たび
森川 義信
渡り鳥の様に旅をしてみたい時がある
雲の様に旅をしてみたい時がある
風のままに漂々と旅をした俳人芭蕉を憶ふ
病の床にあれば一人旅を欲する――
束縛された人生を思ふからである
葬り去られた夢を思ひ出すに耐へられないからである
そして吾今いたつきに泣く明日のない人間だからである――
旅を想ふ渡り鳥を思ふ雲を芭蕉を……
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「旅」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054414_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079