友よ お前は二十歳
ひととき朔北の風よりも疾く
お前の額を貫ぬいて行つたものについては
もう考へまい
わたしは聞いた大きな秩序のなかに
ただ はげしい意欲を お前の軍靴の音を
わたしの力いつぱいの背のびではとどかない
流れよ幅広い苦悩のうねりよ
友よ二十歳の掌のなかで燃えたものよ
(じょうとうへいあんどうたかおをおもう)
森川 義信
友よ お前は二十歳
ひととき朔北の風よりも疾く
お前の額を貫ぬいて行つたものについては
もう考へまい
わたしは聞いた大きな秩序のなかに
ただ はげしい意欲を お前の軍靴の音を
わたしの力いつぱいの背のびではとどかない
流れよ幅広い苦悩のうねりよ
友よ二十歳の掌のなかで燃えたものよ
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「(上等兵安藤孝雄を憶ふ)」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054391_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079