はながさいてゐる
目をつむつてぼくは見てゐる
はなびらは色をうしなひ
あを白くうなだれて……
はななれば はなのやうに
なぜ笑はないのだらう
はながさいてゐる
目をそつとつむると
いつでも黙つてさいてゐる
背中をむけて 向ふを向いて
悒鬱な花よ 匂ひのない――
花ならば 花のやうに……
ゆううつなはな
森川 義信
はながさいてゐる
目をつむつてぼくは見てゐる
はなびらは色をうしなひ
あを白くうなだれて……
はななれば はなのやうに
なぜ笑はないのだらう
はながさいてゐる
目をそつとつむると
いつでも黙つてさいてゐる
背中をむけて 向ふを向いて
悒鬱な花よ 匂ひのない――
花ならば 花のやうに……
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「悒鬱な花」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054389_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079