はながさいてゐる

目をつむつてぼくは見てゐる

はなびらは<ruby><rb>色</rb><rt>いろ</rt></ruby>をうしなひ

あを白くうなだれて……

はななれば　はなのやうに

なぜ笑はないのだらう

はながさいてゐる

目をそつとつむると

いつでも黙つてさいてゐる

背中をむけて　向ふを向いて

悒鬱な花よ　匂ひのない――

花ならば　花のやうに……