寒々と背姿の林は続き
連峯は雪
よれよれの路はまた坂になり
鴉はあをあをと山蔭に群がり
ああ 少年の日の悲歌が甦へる
ゆふぐれよりも早く
ぱらぱら何時かのように村は花を灯し
村はまた何かを悲しむであらう
こんなにも林の多い路だつたかと
少年の日のふるさとに――
傷心のわたしであつた
きそん
森川 義信
寒々と背姿の林は続き
連峯は雪
よれよれの路はまた坂になり
鴉はあをあをと山蔭に群がり
ああ 少年の日の悲歌が甦へる
ゆふぐれよりも早く
ぱらぱら何時かのように村は花を灯し
村はまた何かを悲しむであらう
こんなにも林の多い路だつたかと
少年の日のふるさとに――
傷心のわたしであつた
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「帰村」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054386_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079