つつましい文字のやうにその指を組み
いま じぶんの脚で立つてゐた
空にとどいた梢に
天使のやうな雲がふとつつかかる
と
花の咲かない樹樹は
そのほそい指のあひだから
おびただしいいのちを零した
38.11.20
きぎ
森川 義信
つつましい文字のやうにその指を組み
いま じぶんの脚で立つてゐた
空にとどいた梢に
天使のやうな雲がふとつつかかる
と
花の咲かない樹樹は
そのほそい指のあひだから
おびただしいいのちを零した
38.11.20
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「樹樹」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054385_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079