風船にひつぱられて 小鳥は中空たかくのぼつていつた
風船はくるめく日傘をまはし あたたかな銀の雨を降らした
小鳥はむしやうにうれしくなり 力いつぱいそのすずを鳴らした
それにしても風船にのれない重たい心――ぼくは丘のクツサンの中でじたばたする
あばらに生えた青麦の芽をむしりながら
はる
森川 義信
風船にひつぱられて 小鳥は中空たかくのぼつていつた
風船はくるめく日傘をまはし あたたかな銀の雨を降らした
小鳥はむしやうにうれしくなり 力いつぱいそのすずを鳴らした
それにしても風船にのれない重たい心――ぼくは丘のクツサンの中でじたばたする
あばらに生えた青麦の芽をむしりながら
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「春──〔風船に〕」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054355_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079