風船にひつぱられて 小鳥は中空たかくのぼつていつた 風船はくるめく日傘をまはし あたたかな銀の雨を降らした 小鳥はむしやうにうれしくなり 力いつぱいそのすずを鳴らした それにしても風船にのれない重たい心――ぼくは丘のクツサンの中でじたばたする あばらに生えた青麦の芽をむしりながら