おほくの予感に充ち
おまへの皮膚にはとどかず
はるかに高い所を
わたつた
あの鋭い動きさへ
速かに把へたのに
精神よ
季節は錆だ
新しい時へ
歩みを移すこともできず
灰は灰に
石は石に還つた
しかし
それらの冷やかさを
身をもつて感じてゐることは
もつと不幸だつた
だんしょう
森川 義信
おほくの予感に充ち
おまへの皮膚にはとどかず
はるかに高い所を
わたつた
あの鋭い動きさへ
速かに把へたのに
精神よ
季節は錆だ
新しい時へ
歩みを移すこともできず
灰は灰に
石は石に還つた
しかし
それらの冷やかさを
身をもつて感じてゐることは
もつと不幸だつた
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c森川 義信「断章」(新字旧仮名)、底本『増補 森川義信詩集』国文社、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 054349_001652, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079