<ruby><rb>銅色</rb><rt>あかがね</rt></ruby>の工夫等は

「くわつと」輝く夏の日を

背中にうけつ十数人

えいや声してほそ長な

<ruby><rb>轆轤</rb><rt>ろくろ</rt></ruby>にかけし石砕器

高くおとせば、水煙――

四方に雨ふり――魚死せり。

見よまたかなた住吉の

岩にひそます、恐ろしき、

ダイナマイトの導源に

<ruby><rb>妖</rb><rt>えう</rt></ruby>の火つとふ荒男――

見る、見る、岩は砕かれて

自然の富もほろびゆく。

いざひとめぐりやすまんと

木蔭に<ruby><rb>集</rb><rt>つど</rt></ruby>ひ仰向きに

身を横たふる荒男ども。

滅びゆきたる数々に

代ふべき石にいたづらに

入江に高く<ruby><rb>堆</rb><rt>うづ</rt></ruby>かれて

人は夕にあこがれぬ。