ハイカラさんの一人言 「ハイカラにせねば大正の文明にをくれるよ」 そこへ出て来た昔さん 「左様でござるか拙者には  トント合てんがゆき申さぬ  ハイカラ、ハイカラと申す者  唐、天竺の言葉にや  大正はいかなる事なるや  大政大臣関白の事にて候はん」 ハイカラさんが口あんぐり 「関白殿て何ですか、私は知らん」 とにげだすと 「今になってにげられるとは  武士にあるまじきひきやうみれんのふるまひなり」 「ヤッ」とうち下す一太刀に ハイカラさんは「ウーン、キヤッ」 (七・一三)