歩いて帰れ、歩いて帰れ、
忠君愛国者よ。
東京から故郷まで一百三十里
お前は稼いだ、働いた。
熱心に着実に、ほめらるる迄、
海軍将校なる主人のために。
主婦のために。
男爵家のために。
お前は徴兵検査のために帰郷する、
その旅費をもたぬ。
御国の為だ。
国民の義務だ。
歩いて帰れ、歩いて帰れ
忠君愛国者よ
東京から故郷まで一百三十里。
(発表誌不詳 『どん底で歌う』を底本)
おくにのために
根岸 正吉
歩いて帰れ、歩いて帰れ、
忠君愛国者よ。
東京から故郷まで一百三十里
お前は稼いだ、働いた。
熱心に着実に、ほめらるる迄、
海軍将校なる主人のために。
主婦のために。
男爵家のために。
お前は徴兵検査のために帰郷する、
その旅費をもたぬ。
御国の為だ。
国民の義務だ。
歩いて帰れ、歩いて帰れ
忠君愛国者よ
東京から故郷まで一百三十里。
(発表誌不詳 『どん底で歌う』を底本)
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c根岸 正吉「御国のために」(新字新仮名)、底本『日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)』新日本出版社、1987年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053999_001618, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079