露を知らないダーリヤと海を知らない金魚とが飾られている。囚人の作つた箱庭だ。雲は何うして室内に迄這入つて来ないのか。露は窓硝子に触れて早や泣く許り。
季節の順序も終る。算盤の高低は旅費と一致しない。罪を捨て様。罪を棄て様。
しゅうじんのつくつたはこにわ
李 箱
露を知らないダーリヤと海を知らない金魚とが飾られている。囚人の作つた箱庭だ。雲は何うして室内に迄這入つて来ないのか。露は窓硝子に触れて早や泣く許り。
季節の順序も終る。算盤の高低は旅費と一致しない。罪を捨て様。罪を棄て様。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c李 箱「囚人の作つた箱庭」(新字旧仮名)、底本『李箱詩集』花神社、2004年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053787_001597, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079