1931年の風雲を寂しく語つてゐるタンクが<ruby><rb>早晨</rb><rt>アサ</rt></ruby>の大霧に赭く錆びついてゐる。

客桟の炕の中。（実験用アルコホルランプが灯の代りをしてゐる）

ベルが鳴る。

小孩が二十年前に死んだ温泉の再噴出を知らせる。