▽よ 角力に勝つた経験はどれ丈あるか。
▽よ 見れば外套にブツつゝまれた背面しかないよ。
▽よ 俺はその呼吸に砕かれた楽器である。
俺に如何なる孤独は訪れ来様とも俺は××しないことであらう。であればこそ。
俺の生涯は原色に似て豊富である。
しかるに俺はキヤラバンだと。
しかるに俺はキヤラバンだと。
一九三一、六、一
しんけいしつにひまんしたさんかくけい
李 箱
▽よ 角力に勝つた経験はどれ丈あるか。
▽よ 見れば外套にブツつゝまれた背面しかないよ。
▽よ 俺はその呼吸に砕かれた楽器である。
俺に如何なる孤独は訪れ来様とも俺は××しないことであらう。であればこそ。
俺の生涯は原色に似て豊富である。
しかるに俺はキヤラバンだと。
しかるに俺はキヤラバンだと。
一九三一、六、一
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c李 箱「神経質に肥満した三角形──▽は俺の AMOUREUSE である」(新字旧仮名)、底本『李箱作品集成』作品社、2006年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053701_001597, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079