黄菊はすでに散つてしまつた
漕手よ
船路を遠くかへつてくる時
さびしい海鳥はますとに飛びかひ
日は憂鬱の浪にただよふ。
漕手よ
はや君の家の窓に燈火はつけられ
妹はひとり庭にたたずむ
漕手よ、祈祷せよ。
きとう
萩原 朔太郎
黄菊はすでに散つてしまつた
漕手よ
船路を遠くかへつてくる時
さびしい海鳥はますとに飛びかひ
日は憂鬱の浪にただよふ。
漕手よ
はや君の家の窓に燈火はつけられ
妹はひとり庭にたたずむ
漕手よ、祈祷せよ。
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「祈祷──――敍情小曲――」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053649_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079