## 一詠

ゆきはふる

まなつまひるのやまみちに

光るこなゆき

さんらんたりや

わが道心のたなごころ

うすら侘しきたなごころ

## 二詠

ひじりのみあし

つめたきみあし

おんかたへやるせなく

かけまつるさうぞくの

しののめのこゆむらさき

いろのあさがほ

## 三詠

なみぢのうへを

とほくよりあゆませたまふ

わが主<span data-tei-rend="bouten 傍点 right" style="text-emphasis-style: filled sesame; text-emphasis-position: over right">いえす</span>よ

ふなべりになみだをながし

いちねん祈願したてまつる

ひとの子のわれの身のうへ

おぼるるものはぺてろなり

## 四詠

はなをつむ

はなをつむこころはへ

しろがねづくりの靴をはき

みなつきはじめ

くさばなのたねをつむ

たねをつむこころはへ

## 五詠

すずめ

すずめ

金のこなふる<ruby><rb>奧山</rb><rt>おくやま</rt></ruby>に

しんじついとしいべにすずめ

すずめ

すずめ

み山の奧のべに雀