女は光る魚介のたぐひ
みなそこ深くひそめる聖像
われ手を伸ぶれど浮ばせ給はず
しきりにみどりの血を流し
われはおんまへに禮拜す
遠くよりしも歩ませ給へば
たちまち路上に震動し
息絶ゆるまでも合掌す
にちにち都に巡禮し
もの喰まざればみじめに青ざめ
おん前にかたく瞳をとづる。
くよう
萩原 朔太郎
女は光る魚介のたぐひ
みなそこ深くひそめる聖像
われ手を伸ぶれど浮ばせ給はず
しきりにみどりの血を流し
われはおんまへに禮拜す
遠くよりしも歩ませ給へば
たちまち路上に震動し
息絶ゆるまでも合掌す
にちにち都に巡禮し
もの喰まざればみじめに青ざめ
おん前にかたく瞳をとづる。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「供養」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053588_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079