さばかり悲しみたまふとや、
わが長く叫べること、
煉瓦の門に入りしこと、
路上に草をかみしこと、
なべてその日を忘れえず、
いはむや君が來し方を指さし、
かの遠望をしたたむる、
あはれ、あはれ、
わが古き街の午後の風見よ。
(厩橋暮日篇より)
えんぼう
萩原 朔太郎
さばかり悲しみたまふとや、
わが長く叫べること、
煉瓦の門に入りしこと、
路上に草をかみしこと、
なべてその日を忘れえず、
いはむや君が來し方を指さし、
かの遠望をしたたむる、
あはれ、あはれ、
わが古き街の午後の風見よ。
(厩橋暮日篇より)
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「遠望」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053582_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079