ああ秋も暮れゆく
このままに
故郷にて朽つる我にてはよもあらじ
草の根を噛みつつゆくも
のどの渇きをこらへんためぞ
畠より疲れて歸り
停車場の裏手なる
便所のほとりにたたずめり
日はシグナルにうす赤く
今日の晝餉に何をたうべむ
(故郷前橋にて)
ばんしゅうあいご
萩原 朔太郎
ああ秋も暮れゆく
このままに
故郷にて朽つる我にてはよもあらじ
草の根を噛みつつゆくも
のどの渇きをこらへんためぞ
畠より疲れて歸り
停車場の裏手なる
便所のほとりにたたずめり
日はシグナルにうす赤く
今日の晝餉に何をたうべむ
(故郷前橋にて)
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「晩秋哀語」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053574_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079