うすやみに光れる皿あり
皿の底に蟲かくれ居て啜り鳴く
晝はさびしく居間にひそみて
鉛筆の心をけづるに疲れ
夜は酒場の椅子にもたれて
想ひにひたせる我が身の上こそ悲しけれ
うすやみ
萩原 朔太郎
うすやみに光れる皿あり
皿の底に蟲かくれ居て啜り鳴く
晝はさびしく居間にひそみて
鉛筆の心をけづるに疲れ
夜は酒場の椅子にもたれて
想ひにひたせる我が身の上こそ悲しけれ
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「うすやみ」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053566_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079